医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

新薬の市場環境を読む

恐るべきドイツの新「参照価格制」

第15回

バークレイズ・キャピタル証券株式調査部 関篤史

2012年2月15日号

 ドイツAMNOG(医薬品市場再編法)は相対的有効性及び参照価格制を11年1月に導入し、とくに慢性疾患領域で多くの新規ブランド薬に対し制限が行われる見込みだ。12年に欧州で承認が期待される製品のうち、「NVA237」(ノバルティス)、「エクリラ」(アルミラル)、「イリラ」(バイエル)、「デグルデク」(ノボノルディスク)は価格で失望を起こす可能性がある。本稿では新薬の市場環境に対して与える影響を考察したい。 AMNOGのもとでは、後発品がどの程度市場シェアを獲得しているかに関係なく、ブランド薬は後発品が発売されると価格が下げられる。リスクのある製品は、第一三共の「ベニカー」、ブリストルマイヤーズスクイブ/大塚製薬の「アビリファイ」、グラクソスミスクライン/アムジェンの「プロリア」だ。最初のバイオシミラーが発売されれば、抗TNF剤などは治療クラス全...  ドイツAMNOG(医薬品市場再編法)は相対的有効性及び参照価格制を11年1月に導入し、とくに慢性疾患領域で多くの新規ブランド薬に対し制限が行われる見込みだ。12年に欧州で承認が期待される製品のうち、「NVA237」(ノバルティス)、「エクリラ」(アルミラル)、「イリラ」(バイエル)、「デグルデク」(ノボノルディスク)は価格で失望を起こす可能性がある。本稿では新薬の市場環境に対して与える影響を考察したい。 AMNOGのもとでは、後発品がどの程度市場シェアを獲得しているかに関係なく、ブランド薬は後発品が発売されると価格が下げられる。リスクのある製品は、第一三共の「ベニカー」、ブリストルマイヤーズスクイブ/大塚製薬の「アビリファイ」、グラクソスミスクライン/アムジェンの「プロリア」だ。最初のバイオシミラーが発売されれば、抗TNF剤などは治療クラス全体が

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence