医薬経済オンライン

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社長交代の背後に広がる深い谷

協和発酵キリン、花井氏を襲う厳しい現実

2012年2月15日号

 協和発酵キリンが1月末に社長交代を発表した。任期9年に及んだ松田譲社長が3月22日に退任し、後継の社長に花井陳雄取締役専務執行役員(写真)が就任する。同時に発表されたキリンビール、キリンビバレッジのトップ交代のニュースの陰に隠れてしまった感があるが、これはキリンホールディングスの傘下に入った以上、仕方あるまい。  むしろ旧協和発酵出身者が2代続くことで、一部が懸念していたキリンHD内部での経営の自主性が当面、人事面からは担保されたことに留意すべきだろう。  その花井新社長は、抗体医薬の分野では世界的な第一人者として知られる。生き馬の目を抜く開発競争が繰り広げられるバイオ業界で、協和発酵キリンのコアコンピタンスである抗体活性技術「ポテリジェント」を無事育て上げた。とはいえ、今回の人事には、単なる論功行賞以上の「願い」が込められているように思われ...  協和発酵キリンが1月末に社長交代を発表した。任期9年に及んだ松田譲社長が3月22日に退任し、後継の社長に花井陳雄取締役専務執行役員(写真)が就任する。同時に発表されたキリンビール、キリンビバレッジのトップ交代のニュースの陰に隠れてしまった感があるが、これはキリンホールディングスの傘下に入った以上、仕方あるまい。  むしろ旧協和発酵出身者が2代続くことで、一部が懸念していたキリンHD内部での経営の自主性が当面、人事面からは担保されたことに留意すべきだろう。  その花井新社長は、抗体医薬の分野では世界的な第一人者として知られる。生き馬の目を抜く開発競争が繰り広げられるバイオ業界で、協和発酵キリンのコアコンピタンスである抗体活性技術「ポテリジェント」を無事育て上げた。とはいえ、今回の人事には、単なる論功行賞以上の「願い」が込められているように思われる

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