医薬経済オンライン

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都内指折りの救急病院破綻の背景

身の丈を超える拡大経営で民事再生法申請

2012年2月15日号

 病院破綻の典型的な例と言えそうだ。東京・墨田区向島の白鬚橋病院が昨年12月下旬に民事再生法を申請した。負債総額は48億円だという。同病院は東京都の2次救急病院に指定され、救急搬送される患者の数は年間6000件にも上る都内でも指折りの救急病院である。加えて、母体の医療法人社団「誠和会」は同病院のほか、透析専門の白鬚橋クリニック、介護老人保健施設、訪問看護ステーションを兼営し、さらに目下、休止中だが、リハビリクリニックも設けている。石原哲理事長兼病院長は「自己完結医療から地域完結医療に向けた医療・介護・福祉サービスを充実させる」と語っているが、その言葉通り地域医療の拠点病院でもある。  民間調査会社の統計によれば、11年の医療機関の倒産は32件に上るが、そのほとんどは診療所、歯科医院で、病院の破綻は5件に過ぎない。それも多くが過疎地の病院閉鎖だ。まして...  病院破綻の典型的な例と言えそうだ。東京・墨田区向島の白鬚橋病院が昨年12月下旬に民事再生法を申請した。負債総額は48億円だという。同病院は東京都の2次救急病院に指定され、救急搬送される患者の数は年間6000件にも上る都内でも指折りの救急病院である。加えて、母体の医療法人社団「誠和会」は同病院のほか、透析専門の白鬚橋クリニック、介護老人保健施設、訪問看護ステーションを兼営し、さらに目下、休止中だが、リハビリクリニックも設けている。石原哲理事長兼病院長は「自己完結医療から地域完結医療に向けた医療・介護・福祉サービスを充実させる」と語っているが、その言葉通り地域医療の拠点病院でもある。  民間調査会社の統計によれば、11年の医療機関の倒産は32件に上るが、そのほとんどは診療所、歯科医院で、病院の破綻は5件に過ぎない。それも多くが過疎地の病院閉鎖だ。まして救急

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