医薬経済気象台
貿易収支赤字転落の行方と影響
2012年2月15日号
わが国の11年の貿易収支は2兆4960億円の赤字となった。第2次石油危機の80年以来、実に31年ぶりのことになる。輸出が65兆5551億円と▲2.7%となった一方、輸入が68兆511億円と12%の大幅増をみせたためだ。
輸出減は、直接的には東日本大震災とタイ大洪水によるサプライチェーンの寸断が響いたものだが、基本的にはユーロ危機によって世界貿易が縮小し、さらに円高定着で競争力が低下、世界市場でシェアを落としたことが原因だ。
輸入の大幅増は、国際商品価格高騰と福島第1原発事故に伴う火力発電用燃料輸入増によるものである。これら要因を一過性とするなら、貿易収支は黒字基調を取り戻すと考えることができるが、すべての要因が一過性というわけではない。貿易赤字が定着する可能性は否定できず、先行きを決して楽観できない。
わが国の11年の貿易収支は2兆4960億円の赤字となった。第2次石油危機の80年以来、実に31年ぶりのことになる。輸出が65兆5551億円と▲2.7%となった一方、輸入が68兆511億円と12%の大幅増をみせたためだ。
輸出減は、直接的には東日本大震災とタイ大洪水によるサプライチェーンの寸断が響いたものだが、基本的にはユーロ危機によって世界貿易が縮小し、さらに円高定着で競争力が低下、世界市場でシェアを落としたことが原因だ。
輸入の大幅増は、国際商品価格高騰と福島第1原発事故に伴う火力発電用燃料輸入増によるものである。これら要因を一過性とするなら、貿易収支は黒字基調を取り戻すと考えることができるが、すべての要因が一過性というわけではない。貿易赤字が定着する可能性は否定できず、先行きを決して楽観できない。
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録