医薬経済オンライン

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レギュラトリーサイエンスが拡げる格差

“規制を科学する”新事業、シーズなき大学を淘汰

2012年2月1日号

 選択と集中──。  得意分野に経営資源を大量投下する。ゼネラルエレクトリックの名CEOジャック・ウェルチが世に知らしめた経営哲学は、日本でも認知されて久しい。要は、追求する目的が明確なら、それ以外の何かは犠牲にすべきである、ということだ。  一方、「日本発の革新的創薬」という言葉も、世に出てもう何年が過ぎただろうか。医薬品の主役は低分子化合物から抗体医薬などのバイオへと移り行くなかで、残された「アンメット領域」での医薬品は出にくくなってきている。革新的創薬を国策として成し遂げるうえで、国が行き着いた結論は、今さらながらの選択と集中だった。 「実はどういうものなのか、よくわからない」  厚生労働省のベテラン薬系技官が打ち明ける。医薬食品局が昨夏の予算概算要求で100億円を吹っかけた「レギュラトリーサイエンス(以下、RS)の推進事業」。最終的には2...  選択と集中──。  得意分野に経営資源を大量投下する。ゼネラルエレクトリックの名CEOジャック・ウェルチが世に知らしめた経営哲学は、日本でも認知されて久しい。要は、追求する目的が明確なら、それ以外の何かは犠牲にすべきである、ということだ。  一方、「日本発の革新的創薬」という言葉も、世に出てもう何年が過ぎただろうか。医薬品の主役は低分子化合物から抗体医薬などのバイオへと移り行くなかで、残された「アンメット領域」での医薬品は出にくくなってきている。革新的創薬を国策として成し遂げるうえで、国が行き着いた結論は、今さらながらの選択と集中だった。 「実はどういうものなのか、よくわからない」  厚生労働省のベテラン薬系技官が打ち明ける。医薬食品局が昨夏の予算概算要求で100億円を吹っかけた「レギュラトリーサイエンス(以下、RS)の推進事業」。最終的には20億

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