医薬経済オンライン

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新薬の市場環境を読む

GSKのカギ握る「アドエア」と「レロベア」

第14回

バークレイズ・キャピタル証券株式調査部 関篤史

2012年2月1日号

 呼吸器市場を理解することは、グラクソスミスクラインの事業を理解するうえで必須であろう。近年、経営陣は新興国、コンシューマー(OTC薬など)、ワクチンをしきりに強調しているが、呼吸器市場はGSK事業のドライバーの最も重要な要素であり続けており、当社欧州医薬品チーム利益予想の30%程度を生み出している。  現在、GSKの看板製品である「アドエア」は、LABA(長時間作用性β2刺激薬=サルメテロール)およびICS(吸入)ステロイド(フルチカゾン)の組み合わせであり、世界で3番目に売れている薬剤だ。世界最大のファイザーの「リピトール」が特許満了を迎え、今年5月には2位のサノフィ/ブリストルマイヤーズスクイブの「プラビックス」が特許保護を失うことを考えると、アドエアがトップに当然上がることになろう。アドエアは過去10年間、GSKの売上高成長の60%を占め、...  呼吸器市場を理解することは、グラクソスミスクラインの事業を理解するうえで必須であろう。近年、経営陣は新興国、コンシューマー(OTC薬など)、ワクチンをしきりに強調しているが、呼吸器市場はGSK事業のドライバーの最も重要な要素であり続けており、当社欧州医薬品チーム利益予想の30%程度を生み出している。  現在、GSKの看板製品である「アドエア」は、LABA(長時間作用性β2刺激薬=サルメテロール)およびICS(吸入)ステロイド(フルチカゾン)の組み合わせであり、世界で3番目に売れている薬剤だ。世界最大のファイザーの「リピトール」が特許満了を迎え、今年5月には2位のサノフィ/ブリストルマイヤーズスクイブの「プラビックス」が特許保護を失うことを考えると、アドエアがトップに当然上がることになろう。アドエアは過去10年間、GSKの売上高成長の60%を占め、収

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