OUTLOOK・欧米のMR事情
ブランド品とジェネリックの闘い(中)
第254回
デルファイ・マネジメント・コンサルタント(DMC)社 植田南人
2012年2月1日号
ブランド品とジェネリックの競争に関する小論検証を続ける。今回は、ブランド品とジェネリックの境界が少なくなり、新しい「ブラネリック競争」とでも言うべき世界が現れた経緯を解説する。かつては、ブランド品とジェネリックは、ほぼハッキリと区別できる世界で戦いを続けてきた。その区別は特許の有無であり、ブランド品かジェネリックかどちらかを扱うことであり、また価格も厳然たる違いがあった。しかし、欧米ではここ10年で、この2つの世界が衝突を繰り返し、新しい空間をつくりあげた。 この小論の筆者スタンバーナード氏は、これを「ブラネリック競争」と呼び、次に述べる3つの要素が、この2つの世界の融合を促進してきたとする。①競争の継続期間 歴史的に新薬メーカーは、製品をほかのブランド品と戦いながら特許が切れるまでプロモーションしてきた。そして特許が切れた段階で、複数のジ...
ブランド品とジェネリックの競争に関する小論検証を続ける。今回は、ブランド品とジェネリックの境界が少なくなり、新しい「ブラネリック競争」とでも言うべき世界が現れた経緯を解説する。かつては、ブランド品とジェネリックは、ほぼハッキリと区別できる世界で戦いを続けてきた。その区別は特許の有無であり、ブランド品かジェネリックかどちらかを扱うことであり、また価格も厳然たる違いがあった。しかし、欧米ではここ10年で、この2つの世界が衝突を繰り返し、新しい空間をつくりあげた。 この小論の筆者スタンバーナード氏は、これを「ブラネリック競争」と呼び、次に述べる3つの要素が、この2つの世界の融合を促進してきたとする。①競争の継続期間 歴史的に新薬メーカーは、製品をほかのブランド品と戦いながら特許が切れるまでプロモーションしてきた。そして特許が切れた段階で、複数のジェネ
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