眺望「医薬街道」
保険者団体はもっと強くなるべき
近藤正觀
2012年2月1日号
12年度の予算編成も終了し、社会保障に占める医療分野の攻防も一段落した。診療報酬改定率は実質で0.004%という、ほぼプラスマイナスゼロでの決着だ。 大枠が決まり、今後は中央社会保険医療協議会で配分の問題に移行するが、病院の「再診料」で支払側と診療側で悶着が起きている。厚生労働省保険局がパブリックコメントにかける案のなかに「病院の2科目の受診」について、「評価を検討する」と書き込んだからだ。 厚労省が示したパブコメ案には「同一医療機関において同一日に複数の診療科を受診した場合は、再診料を1回のみ算定することとされているが、効率的な医療提供、患者の便益、診療に要する費用等の観点から、同一日の2科目の再診の評価を検討する」と盛り込まれている。「再診料」と明示していることから、200床未満の病院と診療所に適用される「再診料69点」の問題と限定して考えたい。...
12年度の予算編成も終了し、社会保障に占める医療分野の攻防も一段落した。診療報酬改定率は実質で0.004%という、ほぼプラスマイナスゼロでの決着だ。 大枠が決まり、今後は中央社会保険医療協議会で配分の問題に移行するが、病院の「再診料」で支払側と診療側で悶着が起きている。厚生労働省保険局がパブリックコメントにかける案のなかに「病院の2科目の受診」について、「評価を検討する」と書き込んだからだ。 厚労省が示したパブコメ案には「同一医療機関において同一日に複数の診療科を受診した場合は、再診料を1回のみ算定することとされているが、効率的な医療提供、患者の便益、診療に要する費用等の観点から、同一日の2科目の再診の評価を検討する」と盛り込まれている。「再診料」と明示していることから、200床未満の病院と診療所に適用される「再診料69点」の問題と限定して考えたい。
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