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OBSERVER

明石貴雄・東京医科大学病院薬剤部長

2012年1月15日号

生涯賃金で調整すべき ——薬学教育6年制を経験した薬剤師が4月から社会人となります。6年制の薬剤師の給与はどうあるべきでしょうか。 明石 国家公務員の薬剤師の初任給がポイントになる。4年制卒業者が17万8200円だったが、人事院は6年制卒業者の初任給を20万800円とした。そもそも、薬剤師資格を持つ国家公務員が少なく、給与は抑えられてきた経緯があるから、適切かどうかは今後も議論すべきテーマだろう。調剤薬局チェーンが、初任給を高くして薬剤師を採用するという話は聞いている。ただ、仮にそういう現象が起こったとしても、一過性ではないか。いずれは落ち着いてくる。ただし、6年制卒業者は、2年分学費を多く払っている。せめて、その分は対価を支払わなければならないだろう。ただ、4年制とあまりに差をつけるのもどうか。例えば、4年制の薬剤師が就職時から定年退職時までに... 生涯賃金で調整すべき ——薬学教育6年制を経験した薬剤師が4月から社会人となります。6年制の薬剤師の給与はどうあるべきでしょうか。 明石 国家公務員の薬剤師の初任給がポイントになる。4年制卒業者が17万8200円だったが、人事院は6年制卒業者の初任給を20万800円とした。そもそも、薬剤師資格を持つ国家公務員が少なく、給与は抑えられてきた経緯があるから、適切かどうかは今後も議論すべきテーマだろう。調剤薬局チェーンが、初任給を高くして薬剤師を採用するという話は聞いている。ただ、仮にそういう現象が起こったとしても、一過性ではないか。いずれは落ち着いてくる。ただし、6年制卒業者は、2年分学費を多く払っている。せめて、その分は対価を支払わなければならないだろう。ただ、4年制とあまりに差をつけるのもどうか。例えば、4年制の薬剤師が就職時から定年退職時までに得る

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