医薬経済オンライン

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医薬品セクター「12年の注目点」

2012年1月15日号

 株式市場(東証1部)における医薬品セクターの時価総額(株価×発行済み株式数)の推移をみると、直近のピークは07年2月の23兆円、足元は12・9兆円と5年間で約44%下落したことになる。同期間に東証1部全上場企業の時価総額は586兆円から254兆円と約57%下落している。つまり、株価の相対パフォーマンスという面では医薬品セクターは市場平均を上回ったことになる。06年前後に武田薬品をはじめとする大手医薬品企業は相次いで中期経営計画を発表した。その内容は株式市場では好感された。増配や自社株買いによる株主還元の拡充を打ち出し、ROE(株主資本利益率)向上などをめざし、ステークホルダーの理解を得るという方向性が示された。この流れに沿って医薬品セクターの時価総額は07年2月にピークをつけたと考えられる。  当時のメッセージは現在の低迷する株式市場にとってもカンフル剤と...  株式市場(東証1部)における医薬品セクターの時価総額(株価×発行済み株式数)の推移をみると、直近のピークは07年2月の23兆円、足元は12・9兆円と5年間で約44%下落したことになる。同期間に東証1部全上場企業の時価総額は586兆円から254兆円と約57%下落している。つまり、株価の相対パフォーマンスという面では医薬品セクターは市場平均を上回ったことになる。06年前後に武田薬品をはじめとする大手医薬品企業は相次いで中期経営計画を発表した。その内容は株式市場では好感された。増配や自社株買いによる株主還元の拡充を打ち出し、ROE(株主資本利益率)向上などをめざし、ステークホルダーの理解を得るという方向性が示された。この流れに沿って医薬品セクターの時価総額は07年2月にピークをつけたと考えられる。  当時のメッセージは現在の低迷する株式市場にとってもカンフル剤とな

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