東レが医薬事業にようやく本腰か
製薬協加盟でM&A「加速」との観測も
2012年1月15日号
昨年11月、合成繊維国内最大手の東レが日本製薬工業協会に加盟した。会長の任期途中での交代や会員企業の不祥事に伴う退会・資格停止など、想定外の対応に追われることが多かった製薬協としては、理事会が「全会一致」で了承した数少ない明るいニュースのひとつであった。
もっとも、合繊系の新薬メーカーとしてはすでに旭化成ファーマと帝人ファーマが会員に名を連ねており、彼らの本音は諸手を挙げての賛意ではなかったはず。祖業の合繊こそ、各社が得意とする分野への棲み分けが進んだものの、自動車や電気・電子機器材料では相変わらず鎬を削り、水処理膜や電池といった環境・エネルギー関連素材でも国内外で受注を競う間柄である。
医薬に関しては、骨代謝領域への絞り込みで生き残りを図る旭化成、大型化を期待する痛風・高尿酸血症薬「フェブリク」をテコに世界市場へ挑戦する帝人と比べ、...
昨年11月、合成繊維国内最大手の東レが日本製薬工業協会に加盟した。会長の任期途中での交代や会員企業の不祥事に伴う退会・資格停止など、想定外の対応に追われることが多かった製薬協としては、理事会が「全会一致」で了承した数少ない明るいニュースのひとつであった。
もっとも、合繊系の新薬メーカーとしてはすでに旭化成ファーマと帝人ファーマが会員に名を連ねており、彼らの本音は諸手を挙げての賛意ではなかったはず。祖業の合繊こそ、各社が得意とする分野への棲み分けが進んだものの、自動車や電気・電子機器材料では相変わらず鎬を削り、水処理膜や電池といった環境・エネルギー関連素材でも国内外で受注を競う間柄である。
医薬に関しては、骨代謝領域への絞り込みで生き残りを図る旭化成、大型化を期待する痛風・高尿酸血症薬「フェブリク」をテコに世界市場へ挑戦する帝人と比べ、東
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