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医薬経済気象台

株式市場は何を先読みし始めたのか

2012年1月15日号

 新年の主要国株式市場は、2日の欧州市場を皮切りに、3日が米国、英国、香港、4日が日本市場と相次いで幕を開けたが、揃って好調なスタートとなった。世界的に好スタートを切ったのは、トップを切って幕を開けた欧州市場が好調で安心感が高まったためだ。ユーロの売り圧力が強まっていただけに、年初の2日間に大幅上昇をみせたことは意外性があった。昨年は欧州の政府債務危機によって世界の株式市場が揺さぶられた。それだけに欧州市場の大幅上昇でのスタートは安心感を与えたと考えて間違いない。さらに世界経済に影響力が大きい米国の経済指標が昨年暮れから改善の動きを続けていることも安心感の広がりにつながった。好スタートの後は利食い売りで下押しているが基調は底堅く、不透明感は強いものの先行きへの期待感は失せていない。  好スタートの端緒となった欧州市場で政府債務危機不安が解消...  新年の主要国株式市場は、2日の欧州市場を皮切りに、3日が米国、英国、香港、4日が日本市場と相次いで幕を開けたが、揃って好調なスタートとなった。世界的に好スタートを切ったのは、トップを切って幕を開けた欧州市場が好調で安心感が高まったためだ。ユーロの売り圧力が強まっていただけに、年初の2日間に大幅上昇をみせたことは意外性があった。昨年は欧州の政府債務危機によって世界の株式市場が揺さぶられた。それだけに欧州市場の大幅上昇でのスタートは安心感を与えたと考えて間違いない。さらに世界経済に影響力が大きい米国の経済指標が昨年暮れから改善の動きを続けていることも安心感の広がりにつながった。好スタートの後は利食い売りで下押しているが基調は底堅く、不透明感は強いものの先行きへの期待感は失せていない。  好スタートの端緒となった欧州市場で政府債務危機不安が解消され

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