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OUTLOOK・欧米のMR事情

ブランド品とジェネリックの闘い(上)

第253回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント(DMC)社 植田南人

2012年1月15日号

 日本市場でも、ブランド品とジェネリックの闘いは、次第に厳しさを増してきている。しかし、ジェネリックの数量ベースシェアが、未だ30%に届かない日本市場の場合、その闘いの厳しさは、まだ黎明期にあると言ってもよい。翻って、欧米でのジェネリック採用率は、09年時点で、米国71%、英国65%、ドイツ63%と軒並み60%を超えており、日本とは相当趣きを異にしている。その欧米では、新薬メーカーはジェネリック企業の戦略をよく研究しており、策を講じて来ているので、この先例を研究しない手はない。ファーマシューティカルエグゼクティブ誌の11年5月号にスタン・バーナード氏がブランド品とジェネリックとの闘いに関する小論を発表したので3回にわたって検証したい。 この論文によると、世界の医薬品市場では、今後5年間で売上高トップ20製品のうち18品目までの特許が先進国で切れ、ジェネリック...  日本市場でも、ブランド品とジェネリックの闘いは、次第に厳しさを増してきている。しかし、ジェネリックの数量ベースシェアが、未だ30%に届かない日本市場の場合、その闘いの厳しさは、まだ黎明期にあると言ってもよい。翻って、欧米でのジェネリック採用率は、09年時点で、米国71%、英国65%、ドイツ63%と軒並み60%を超えており、日本とは相当趣きを異にしている。その欧米では、新薬メーカーはジェネリック企業の戦略をよく研究しており、策を講じて来ているので、この先例を研究しない手はない。ファーマシューティカルエグゼクティブ誌の11年5月号にスタン・バーナード氏がブランド品とジェネリックとの闘いに関する小論を発表したので3回にわたって検証したい。 この論文によると、世界の医薬品市場では、今後5年間で売上高トップ20製品のうち18品目までの特許が先進国で切れ、ジェネリックと

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