医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

フロントライン

やはり、原発は捨てるな

2012年1月15日号

 昨年一番の国内ニュースと言えば、東日本大震災とそれに伴う福島第1原子力発電所の大事故である。野田佳彦首相は昨年12月16日、原子炉が安定化の目安となる「冷温停止状態」に達したとして、事故の収束に向けた工程表の第2ステップ完了を宣言した。 この事故収束宣言について書かれた昨年12月17日付の各新聞の社説を改めて読んでみよう。 まずは朝日新聞。「『収束』宣言は早すぎる」という見出しを付け、「急ごしらえの装置で水を循環させて炉の温度をなんとか抑えているだけだ」「発生時からの危機的状況を脱したとはいえても、『事故の収束』だと胸を張る根拠は乏しい」と批判する。 さらに「圧力容器の底が抜け、ほとんどの燃料が容器外へ落ち、格納容器を傷つけたらしいとわかっている」「混沌とした炉内で、再臨界の恐れはないのか。こうした懸念をぬぐい去ったとき、初めて『収束』といえる...  昨年一番の国内ニュースと言えば、東日本大震災とそれに伴う福島第1原子力発電所の大事故である。野田佳彦首相は昨年12月16日、原子炉が安定化の目安となる「冷温停止状態」に達したとして、事故の収束に向けた工程表の第2ステップ完了を宣言した。 この事故収束宣言について書かれた昨年12月17日付の各新聞の社説を改めて読んでみよう。 まずは朝日新聞。「『収束』宣言は早すぎる」という見出しを付け、「急ごしらえの装置で水を循環させて炉の温度をなんとか抑えているだけだ」「発生時からの危機的状況を脱したとはいえても、『事故の収束』だと胸を張る根拠は乏しい」と批判する。 さらに「圧力容器の底が抜け、ほとんどの燃料が容器外へ落ち、格納容器を傷つけたらしいとわかっている」「混沌とした炉内で、再臨界の恐れはないのか。こうした懸念をぬぐい去ったとき、初めて『収束』といえる」と

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence