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OBSERVER

加藤益弘・アストラゼネカ代表取締役会長

2012年1月1日号

魅力的な治験環境づくりを ——治験環境について現状認識は。 加藤 治験環境はまだまだ十分とは言えない。韓国と比較すると、国際共同治験の数も抜かれて久しい。ある外資系の抗がん剤のフェーズⅠ、Ⅱスタディが日本ではなくて、韓国で実施され、そのデータがASCO(米国臨床腫瘍学会)で発表された。なぜそのようなこと起きたかと言えば、日本では抗がん剤の開発はフェーズⅠ、Ⅱと順番にやらなくてはいけない。韓国はグローバルのプログラムを受け入れ、治験促進に積極的だ。日本は、過度な民族差へのこだわり、フェーズⅠ、Ⅱと順序立ててやるという順番へのこだわりなども見直す覚悟が必要だ。確かに安全面も注意しなくてはならないが、それは治験の促進とのバランスの問題。その点を高所から判断しなければならない。 日本もこの状況に手を拱いている訳ではなく、新たな治験活性化計画... 魅力的な治験環境づくりを ——治験環境について現状認識は。 加藤 治験環境はまだまだ十分とは言えない。韓国と比較すると、国際共同治験の数も抜かれて久しい。ある外資系の抗がん剤のフェーズⅠ、Ⅱスタディが日本ではなくて、韓国で実施され、そのデータがASCO(米国臨床腫瘍学会)で発表された。なぜそのようなこと起きたかと言えば、日本では抗がん剤の開発はフェーズⅠ、Ⅱと順番にやらなくてはいけない。韓国はグローバルのプログラムを受け入れ、治験促進に積極的だ。日本は、過度な民族差へのこだわり、フェーズⅠ、Ⅱと順序立ててやるという順番へのこだわりなども見直す覚悟が必要だ。確かに安全面も注意しなくてはならないが、それは治験の促進とのバランスの問題。その点を高所から判断しなければならない。 日本もこの状況に手を拱いている訳ではなく、新たな治験活性化計画で、

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