医薬経済オンライン

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武田、誤算で導入貧血薬に見切り

市場性薄れた「ペギネサタイド」、国内販売は敬遠

2012年1月1日号

 売るべき商材が多すぎるというのも困りものだ。  武田薬品が12月16日に腎性貧血治療薬「ペギネサタイド」の国内販売権を手放す意向を示したのも、そういう文脈であれば、苦笑交じりに受け止めることができるかもしれない。  何しろ同社は、昨年来の新製品ラッシュに恵まれ、目下、営業本部はMR増員の誘惑と戦いながら、後発品参入に晒される既存主力品の売上げ維持にも懸命に取り組んでいる。このうえ、毛色の異なる透析関連製品にまで手を拡げるという選択は、いかに生活習慣病のタケダと言えど「戦略上、最適なオプションではない」というのも頷ける。しかもペギネサタイドは導入品だ。より高い利益が見込める自社品は、こと国内に限って言えば豊富に抱えている。  もちろん、そういう嬉しい悲鳴を揶揄するような見方とはまったく別の視点から、ペギネサタイドに関する武田の方針転換を評価す...  売るべき商材が多すぎるというのも困りものだ。  武田薬品が12月16日に腎性貧血治療薬「ペギネサタイド」の国内販売権を手放す意向を示したのも、そういう文脈であれば、苦笑交じりに受け止めることができるかもしれない。  何しろ同社は、昨年来の新製品ラッシュに恵まれ、目下、営業本部はMR増員の誘惑と戦いながら、後発品参入に晒される既存主力品の売上げ維持にも懸命に取り組んでいる。このうえ、毛色の異なる透析関連製品にまで手を拡げるという選択は、いかに生活習慣病のタケダと言えど「戦略上、最適なオプションではない」というのも頷ける。しかもペギネサタイドは導入品だ。より高い利益が見込める自社品は、こと国内に限って言えば豊富に抱えている。  もちろん、そういう嬉しい悲鳴を揶揄するような見方とはまったく別の視点から、ペギネサタイドに関する武田の方針転換を評価するこ

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