医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

改めて省みるべき企業統治のあり方

オリンパス事件を他山の石に

2012年1月1日号

「経営の中心部分が腐っており、その周辺部分も汚染され、悪い意味でのサラリーマン根性の集大成というべき状態だった」  昨年12月、オリンパスの巨額損失隠しの実態を調査していた第三者委員会は、菊川剛前会長ら歴代経営陣らの姿勢を厳しく批判する異例の報告書を公表した。これを待っていたかのようにオリンパスは、遅れていた11年4〜9月期決算と過去5年分の決算訂正を盛り込んだ訂正報告書を、法定提出期限ギリギリに関東財務局へ提出し、上場維持を求める懸命な姿勢を東京証券取引所に示した。  一方、同社の監査を07年3月期から09年3月期にかけて担当したあずさ監査法人は、“飛ばし”に関する十分な証拠が入手できなかったことを理由に「限定付の適正意見」を表明。10年3月期以降の監査を担当している新日本監査法人は対象各期間の報告書に「適正意見」とのお墨付きを与えた。  財テクの... 「経営の中心部分が腐っており、その周辺部分も汚染され、悪い意味でのサラリーマン根性の集大成というべき状態だった」  昨年12月、オリンパスの巨額損失隠しの実態を調査していた第三者委員会は、菊川剛前会長ら歴代経営陣らの姿勢を厳しく批判する異例の報告書を公表した。これを待っていたかのようにオリンパスは、遅れていた11年4〜9月期決算と過去5年分の決算訂正を盛り込んだ訂正報告書を、法定提出期限ギリギリに関東財務局へ提出し、上場維持を求める懸命な姿勢を東京証券取引所に示した。  一方、同社の監査を07年3月期から09年3月期にかけて担当したあずさ監査法人は、“飛ばし”に関する十分な証拠が入手できなかったことを理由に「限定付の適正意見」を表明。10年3月期以降の監査を担当している新日本監査法人は対象各期間の報告書に「適正意見」とのお墨付きを与えた。  財テクの失敗

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence