医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

医薬経済気象台

確率高い2012年前半悪化のシナリオ

2012年1月1日号

 新しい年を迎えるたびに、今年こそはいい年であるようにと願うのが常である。その期待の新年経済だが、決して明るさがみられる状況にはない。少なくとも年前半の経済は厳しい情勢が続き、マイナス成長となるシナリオも否定できない。新年に持ち越されている欧州債務危機の世界経済への悪影響が本格化し、為替市場では円高が定着している。外需に景気の牽引を期待することはできない。国内の復興需要に対する期待も、すでに大きく遅れが出ている。政治の3党合意の決裂で一層の遅れも懸念される。景気出直りの期待は先送りの状況にある。  欧州債務危機は、年末のEU首脳会議による財政規律強化をめざす新条約に英国が拒否権を発動、英国抜きで条約改正を進めることになった。この英国の姿勢には地元紙フィナンシャルタイムズも批判を浴びせているが、共同債など抜本的対策の拒否姿勢を続けるドイツと...  新しい年を迎えるたびに、今年こそはいい年であるようにと願うのが常である。その期待の新年経済だが、決して明るさがみられる状況にはない。少なくとも年前半の経済は厳しい情勢が続き、マイナス成長となるシナリオも否定できない。新年に持ち越されている欧州債務危機の世界経済への悪影響が本格化し、為替市場では円高が定着している。外需に景気の牽引を期待することはできない。国内の復興需要に対する期待も、すでに大きく遅れが出ている。政治の3党合意の決裂で一層の遅れも懸念される。景気出直りの期待は先送りの状況にある。  欧州債務危機は、年末のEU首脳会議による財政規律強化をめざす新条約に英国が拒否権を発動、英国抜きで条約改正を進めることになった。この英国の姿勢には地元紙フィナンシャルタイムズも批判を浴びせているが、共同債など抜本的対策の拒否姿勢を続けるドイツとい

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence