薬剤経済学
有効性比較研究の実際
第49回 全高血圧療法の心不全防止効果の相関図(下)
2012年1月1日号
S.シアレッタ(ローマ大)らの「高血圧療法と高血圧における心不全の発症-心臓血管リスクの高い高血圧患者におけるベイジアン・ネットワーク・メタアナリシス」は、まず8種類の高血圧療法間の心不全防止効果の比較研究を集約して体系的に分析(メタアナリシス)。その後、個々の結果を療法間の総合比較として再構築する作業である(アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン2011年5月14日)。 個別の療法間比較研究を有向グラフの相関図(ネットワーク)にする最初のプロセスは前回紹介した。今回は療法間比較を統一された有効性の指標(発症リスクの軽減=1より小さいほどいい)で見る第2のステップを表にした。1997~2009年発表の26ランダム化研究、22万3313人の患者データが用いられている。 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)とほかの療法の直接比較の結果(ステップⅠ)、総合調整(ステ...
S.シアレッタ(ローマ大)らの「高血圧療法と高血圧における心不全の発症-心臓血管リスクの高い高血圧患者におけるベイジアン・ネットワーク・メタアナリシス」は、まず8種類の高血圧療法間の心不全防止効果の比較研究を集約して体系的に分析(メタアナリシス)。その後、個々の結果を療法間の総合比較として再構築する作業である(アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン2011年5月14日)。 個別の療法間比較研究を有向グラフの相関図(ネットワーク)にする最初のプロセスは前回紹介した。今回は療法間比較を統一された有効性の指標(発症リスクの軽減=1より小さいほどいい)で見る第2のステップを表にした。1997~2009年発表の26ランダム化研究、22万3313人の患者データが用いられている。 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)とほかの療法の直接比較の結果(ステップⅠ)、総合調整(ステップ
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