医薬経済オンライン

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OUTLOOK・欧米のMR事情

ブランドマーケティングの基本

第252回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント(DMC)社 植田南人

2012年1月1日号

 米国ではここ数年、医薬品マーケティングを取り巻く環境が大きく変っている。医療モデルが変化し、医師も患者もオンラインにアクセスする度合いが飛躍的に上昇、また、MRのディテーリングやDTCに対する厳しい規制が施行されている。このような環境下で営業・マーケティングの手法自体も大きく変化しているが、ブランドマーケティングの〝基本〟である次の3点は重要であり、忠実に実施する重要性が求められている。『ファーマシューティカルレップ』誌に載った「新しいブランド力の洞察」という小論を検証する。 最初の〝基本〟は、「患者の真のニーズを理解する」ことだ。医師と患者が、それほどうまくコミュニケーションがとれていないなかで、当事者でない製薬会社が、患者の気持ちをどれだけ掴み、代弁できているだろうか。患者の健康がどのような状態であれ、マーケティング担当者は、患者が...  米国ではここ数年、医薬品マーケティングを取り巻く環境が大きく変っている。医療モデルが変化し、医師も患者もオンラインにアクセスする度合いが飛躍的に上昇、また、MRのディテーリングやDTCに対する厳しい規制が施行されている。このような環境下で営業・マーケティングの手法自体も大きく変化しているが、ブランドマーケティングの〝基本〟である次の3点は重要であり、忠実に実施する重要性が求められている。『ファーマシューティカルレップ』誌に載った「新しいブランド力の洞察」という小論を検証する。 最初の〝基本〟は、「患者の真のニーズを理解する」ことだ。医師と患者が、それほどうまくコミュニケーションがとれていないなかで、当事者でない製薬会社が、患者の気持ちをどれだけ掴み、代弁できているだろうか。患者の健康がどのような状態であれ、マーケティング担当者は、患者が自

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