医薬経済オンライン

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時流遡航

東日本大震災の深層を見つめて

第9回

ジャーナリスト 本田成親

2012年1月1日号

 東日本大震災に伴う一連の災害に関しては、「想定内」だったのか、それとも「想定外」だったのかという議論が延々と繰り返されてきた。だが、そもそも両概念の間には明確な境界など存在しているのだろうか。科学の盲信者ほど陥りやすい、そして本質的な科学理論とは一線を画すべき「数値理論絶対視」思考の罠が、この種の問題の奥には潜み息づいているように思われる。今、仮にある国の謀略によって日本国内のどこかの原発が攻撃破壊されたとしよう。いったいそれは想定内、想定外、いずれのことだったと考えるべきなのだろうか。そのような事態が生じる可能性は、隕石の直撃を受けてその原発が破壊される可能性よりも大きいとも思われるが、それが想定内だったのか想定外だったのかということになると、明確な判断を下すなど不可能だ。そもそも、そんな議論をすること自体が虚しいと言うほかない...  東日本大震災に伴う一連の災害に関しては、「想定内」だったのか、それとも「想定外」だったのかという議論が延々と繰り返されてきた。だが、そもそも両概念の間には明確な境界など存在しているのだろうか。科学の盲信者ほど陥りやすい、そして本質的な科学理論とは一線を画すべき「数値理論絶対視」思考の罠が、この種の問題の奥には潜み息づいているように思われる。今、仮にある国の謀略によって日本国内のどこかの原発が攻撃破壊されたとしよう。いったいそれは想定内、想定外、いずれのことだったと考えるべきなのだろうか。そのような事態が生じる可能性は、隕石の直撃を受けてその原発が破壊される可能性よりも大きいとも思われるが、それが想定内だったのか想定外だったのかということになると、明確な判断を下すなど不可能だ。そもそも、そんな議論をすること自体が虚しいと言うほかない。

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