医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

米国で特許ブランド品の売上減進む

第57回

医薬評論家 五條正也

2011年12月15日号

 最近の市場の大きな薬効を見ると、米国では後発品のある薬効クラスで、特許期間中でもマイナスになるものが増えている。ここでは実例として、ARBとPPI、抗アレルギー剤のヒスタミンH1拮抗剤「クラリネックス」(クラリチンの異性体の後継品)の1〜9月の米国売上高と前期比を表に示した。なお、「ディオバン」にはアムロジピンとの配合剤である「エックスフォージ」を含まないが、「オルメテック」は同じ配合剤の「エイゾール」を含んでいる。  ARBは昨年4月に「ニューロタン」(日本名、一般名はロサルタン)の後発品が登場しただけであるが、もともとACE阻害剤の後発品という安価なライバル品もあり、チェーン薬局では月4ドルで買えるものもある。ロサルタンの後発品なら自己負担が月7〜12ドルの保険が多い。  表を見ると、ディオバンとオルメテックはマイナスでも4%以下で少ない。...  最近の市場の大きな薬効を見ると、米国では後発品のある薬効クラスで、特許期間中でもマイナスになるものが増えている。ここでは実例として、ARBとPPI、抗アレルギー剤のヒスタミンH1拮抗剤「クラリネックス」(クラリチンの異性体の後継品)の1〜9月の米国売上高と前期比を表に示した。なお、「ディオバン」にはアムロジピンとの配合剤である「エックスフォージ」を含まないが、「オルメテック」は同じ配合剤の「エイゾール」を含んでいる。  ARBは昨年4月に「ニューロタン」(日本名、一般名はロサルタン)の後発品が登場しただけであるが、もともとACE阻害剤の後発品という安価なライバル品もあり、チェーン薬局では月4ドルで買えるものもある。ロサルタンの後発品なら自己負担が月7〜12ドルの保険が多い。  表を見ると、ディオバンとオルメテックはマイナスでも4%以下で少ない。ロサ

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