薬剤経済学
有効性比較研究の実際
第48回 全高血圧療法の心不全防止効果の相関図(上)
2011年12月15日号
図は、6薬効群と伝統的療法、プラセボを加えた8種類の高血圧療法の心不全防止効果を相関関係として見ている。高血圧で心臓血管リスクの高い患者群に対して発症をどれだけ防げたか、線で結ばれた戦略間で比較臨床試験が行われており、矢印が向いている薬効群のリスク軽減効果が高かった(1より小さい数値)。 有向グラフ構造を用いた「ネットワーク・メタアナリシス」と呼ばれており、β遮断薬とアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB=図の一番下)のように比較研究がひとつに限られる場合はその結果を、左上のカルシウム拮抗剤と利尿剤の5つなど複数の研究があるときには全結果を総合するメタアナリシスを行っている(線に沿うローマ字が分析のもとになった臨床試験の略名)。 複数の比較研究結果を総合して解析、精度の高い結果をめざすのがメタアナリシスだが、もう一段階、直接比較の個々の...
図は、6薬効群と伝統的療法、プラセボを加えた8種類の高血圧療法の心不全防止効果を相関関係として見ている。高血圧で心臓血管リスクの高い患者群に対して発症をどれだけ防げたか、線で結ばれた戦略間で比較臨床試験が行われており、矢印が向いている薬効群のリスク軽減効果が高かった(1より小さい数値)。 有向グラフ構造を用いた「ネットワーク・メタアナリシス」と呼ばれており、β遮断薬とアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB=図の一番下)のように比較研究がひとつに限られる場合はその結果を、左上のカルシウム拮抗剤と利尿剤の5つなど複数の研究があるときには全結果を総合するメタアナリシスを行っている(線に沿うローマ字が分析のもとになった臨床試験の略名)。 複数の比較研究結果を総合して解析、精度の高い結果をめざすのがメタアナリシスだが、もう一段階、直接比較の個々の結
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