医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

「デノスマブ」販売権を第一三共が得た理由

第17回

生島准

2011年12月15日号

 来年早々、わが国でも新たな大型抗体医薬が承認されることが確実となった。12月1日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会で、米アムジェンが創製し、第一三共が国内で販売する抗体医薬「ランマーク」(一般名デノスマブ)が承認了承されたためだ。 ランマークは従来わが国で実用化された抗体医薬とは治療標的をまったく異にする。今回は多発性骨髄腫による骨病変と固形がん骨転移による骨病変の適応で了承されたが、本命は骨粗しょう症である。米国では10年に骨粗しょう症薬や抗がん剤による骨密度の低下を防止する医薬品「プロリラ」(米国名)として認可された。 高齢化で、ほとんどの女性が罹患する可能性があるのが骨粗しょう症だ。閉経後に急速に骨量が減少することが原因だが、こうした患者でもランマークは骨量を増加させる画期的治療薬である。女性ホルモン補充療法のような発がん...  来年早々、わが国でも新たな大型抗体医薬が承認されることが確実となった。12月1日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会で、米アムジェンが創製し、第一三共が国内で販売する抗体医薬「ランマーク」(一般名デノスマブ)が承認了承されたためだ。 ランマークは従来わが国で実用化された抗体医薬とは治療標的をまったく異にする。今回は多発性骨髄腫による骨病変と固形がん骨転移による骨病変の適応で了承されたが、本命は骨粗しょう症である。米国では10年に骨粗しょう症薬や抗がん剤による骨密度の低下を防止する医薬品「プロリラ」(米国名)として認可された。 高齢化で、ほとんどの女性が罹患する可能性があるのが骨粗しょう症だ。閉経後に急速に骨量が減少することが原因だが、こうした患者でもランマークは骨量を増加させる画期的治療薬である。女性ホルモン補充療法のような発がんリス

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