医薬経済オンライン

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同時改定・新型老健のアメとムチ

もはや意味なさぬ施設類型に屋上屋を重ねる愚

2011年12月1日号

 来年の診療報酬・介護報酬同時改定を巡る検討が佳境を迎えている。6年に1度のタームで訪れる同時改定は、高齢者医療・介護対応の正念場となる25年まで、あと3回。今回は「ホップ・ステップ・ジャンプの“ホップ”に当たる改定」(鈴木康裕・厚生労働省保険局医療課長)であるが、その最大の眼目は、医療—介護連携だ。裏を返せば、それだけ両者間で整理ができていないということでもある。 その典型例が、介護保険制度において施設ケアの中核に位置づけられてきた「老人保健施設」の存在だ。老健施設は急性期・回復期の病院を退院してから在宅復帰までの3〜6ヵ月程度の“つなぎ”を担う「中間施設」という役割を持たされていたが、現在のところ在所日数の中央値は358日で、退所者の52%が医療機関に逆流している(在宅復帰者は26%)。しかも入所者の状態は、在宅療養者(在宅療養支援病院または診療所から...  来年の診療報酬・介護報酬同時改定を巡る検討が佳境を迎えている。6年に1度のタームで訪れる同時改定は、高齢者医療・介護対応の正念場となる25年まで、あと3回。今回は「ホップ・ステップ・ジャンプの“ホップ”に当たる改定」(鈴木康裕・厚生労働省保険局医療課長)であるが、その最大の眼目は、医療—介護連携だ。裏を返せば、それだけ両者間で整理ができていないということでもある。 その典型例が、介護保険制度において施設ケアの中核に位置づけられてきた「老人保健施設」の存在だ。老健施設は急性期・回復期の病院を退院してから在宅復帰までの3〜6ヵ月程度の“つなぎ”を担う「中間施設」という役割を持たされていたが、現在のところ在所日数の中央値は358日で、退所者の52%が医療機関に逆流している(在宅復帰者は26%)。しかも入所者の状態は、在宅療養者(在宅療養支援病院または診療所から医

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