医薬経済オンライン

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固定化する卸の「低収益」

12年度上半期、稼ぎ頭は「副業」

2011年12月1日号

 今さらながらの話だが、医薬品卸の業績はどん底の状態にある。上場する医薬品卸各社は、上半期業績(4〜9月)の結果をマスコミや証券アナリストに説明するが、増収増益であれば饒舌になる首脳陣も、大幅減益であれば語る“ネタ”はほとんどない。「上半期を振り返ると」と質問されれば、「価格水準を落とさないよう取り組んだ」と言い、下半期の抱負を聞かれれば「価格水準は落とさない」と返答する。確かに、それ以上語りようもないのだろう。  不振の業績発表はそこそこに、東日本大震災以降、改めてクローズアップされた物流センターへの投資計画や、卸事業以外の取り組みを開示する姿が目立った。だからこそ周囲が感じてしまうのは「こんな業績で投資をして持つのか」である。  上場卸6社の上半期業績を振り返っておこう。各社がセグメント別で示す医薬品卸事業の売上高は6社合計で3...  今さらながらの話だが、医薬品卸の業績はどん底の状態にある。上場する医薬品卸各社は、上半期業績(4〜9月)の結果をマスコミや証券アナリストに説明するが、増収増益であれば饒舌になる首脳陣も、大幅減益であれば語る“ネタ”はほとんどない。「上半期を振り返ると」と質問されれば、「価格水準を落とさないよう取り組んだ」と言い、下半期の抱負を聞かれれば「価格水準は落とさない」と返答する。確かに、それ以上語りようもないのだろう。  不振の業績発表はそこそこに、東日本大震災以降、改めてクローズアップされた物流センターへの投資計画や、卸事業以外の取り組みを開示する姿が目立った。だからこそ周囲が感じてしまうのは「こんな業績で投資をして持つのか」である。  上場卸6社の上半期業績を振り返っておこう。各社がセグメント別で示す医薬品卸事業の売上高は6社合計で3兆81

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