敏腕社長が背負う国内事業リスク
15年度以降に顕在化、アステラスは乗り越えられるか
2011年12月1日号
05年4月の会社発足から6年余りで2回の社長交代を経験したアステラス製薬。現在の畑中良彦社長(写真)は前社長、野木森雅郁会長からの後継指名をふたつ返事で引き受けたと言われている。医療用医薬品に特化しながら特定疾患領域(ニッチカテゴリー)でグローバルリーダーをめざす、というアステラスのビジョンを実質的に素描した本人だけに、外形的にはいかにも順当な人事ではある。 畑中社長は国内製薬大手4社の経営トップのなかでは最も若い54歳だが、40歳代後半から旧藤沢薬品の敏腕若手参謀として社内外の注目を集めてきた。それゆえ、今年6月の社長就任時には「真打ち登場」などと、ライバル社からは些かの警戒を持って受け止められた。だが、新社長の力量と胆力を試すかのように、同社を取り巻く内外の環境は就任後の半年間だけを取り上げても大きく変化した。
05年4月の会社発足から6年余りで2回の社長交代を経験したアステラス製薬。現在の畑中良彦社長(写真)は前社長、野木森雅郁会長からの後継指名をふたつ返事で引き受けたと言われている。医療用医薬品に特化しながら特定疾患領域(ニッチカテゴリー)でグローバルリーダーをめざす、というアステラスのビジョンを実質的に素描した本人だけに、外形的にはいかにも順当な人事ではある。 畑中社長は国内製薬大手4社の経営トップのなかでは最も若い54歳だが、40歳代後半から旧藤沢薬品の敏腕若手参謀として社内外の注目を集めてきた。それゆえ、今年6月の社長就任時には「真打ち登場」などと、ライバル社からは些かの警戒を持って受け止められた。だが、新社長の力量と胆力を試すかのように、同社を取り巻く内外の環境は就任後の半年間だけを取り上げても大きく変化した。
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