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海外時報

大型新薬候補への期待と陰鬱

インシベックに早くも競合の影、CEPT阻害剤再び

2011年12月1日号

 米国医薬品市場の今年の〝新人王〟は、バーテックス・ファーマスーティカルズのC型肝炎治療薬「インシベック」(一般名=テラプレビル)が相応しいことは衆目の一致するところだ。5月下旬に発売を始めて9月末までに4.94億ドル(第3四半期は4.19億ドル)を売上げ、正味7ヵ月余で10億ドルを突破する勢いだ。  卸価格で年間5万ドル近い高額製剤を米国で1.7万人の患者が用い、EU、カナダ、日本の売上げも11年最後の3ヵ月に加わる。肝炎治療薬を初めて処方する医師が目立つが、これも大型新薬に見られるパターンである。FDA(米食品医薬品局)承認で2週間先行し、ロシュと提携したメルクのプロテアーゼ阻害剤「ビクトレリス」(ボセプレビル)は通算5300万ドルにとどまり、インシベックに圧倒されている。  ボストンに8億ドルの新社屋を求め、囊胞性繊維症など続く新薬開発も有望、「有り余...  米国医薬品市場の今年の〝新人王〟は、バーテックス・ファーマスーティカルズのC型肝炎治療薬「インシベック」(一般名=テラプレビル)が相応しいことは衆目の一致するところだ。5月下旬に発売を始めて9月末までに4.94億ドル(第3四半期は4.19億ドル)を売上げ、正味7ヵ月余で10億ドルを突破する勢いだ。  卸価格で年間5万ドル近い高額製剤を米国で1.7万人の患者が用い、EU、カナダ、日本の売上げも11年最後の3ヵ月に加わる。肝炎治療薬を初めて処方する医師が目立つが、これも大型新薬に見られるパターンである。FDA(米食品医薬品局)承認で2週間先行し、ロシュと提携したメルクのプロテアーゼ阻害剤「ビクトレリス」(ボセプレビル)は通算5300万ドルにとどまり、インシベックに圧倒されている。  ボストンに8億ドルの新社屋を求め、囊胞性繊維症など続く新薬開発も有望、「有り余るほ

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