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「不毛の医事紛争はしない」

2011年11月15日号

 せっかく生まれてきた愛児が脳性麻痺だなんて!実に不幸なことだが、極めて低率とはいえ必ず発生している。 最先端医療技術のもとでも、未だにその原因が究明できずにいる。そしてつい最近まで、どうにも気持ちの整理のつかない母親は、その不満を医療者の過失という主張でぶっつける。 こうして不幸な医事紛争がしばしば繰り返されてきた。これまで最も多い医療事故として扱われ、産科医として大きなストレスになっていたことは事実、この分野の医師不足の最大原因にもつながっていた。 その後「無過失補償制度」の道が開け、不毛の裁判闘争は終止符を打った。 母親・医師両者の苦悩をなんとか収めることになったわが国初の補償制度がスタートして2年間、129件が処理された。 どうにも防ぎ切れないケースはまだある。例えばワクチン接種事故もそのひとつだが、幸い今年度補償制度導入が検討され...  せっかく生まれてきた愛児が脳性麻痺だなんて!実に不幸なことだが、極めて低率とはいえ必ず発生している。 最先端医療技術のもとでも、未だにその原因が究明できずにいる。そしてつい最近まで、どうにも気持ちの整理のつかない母親は、その不満を医療者の過失という主張でぶっつける。 こうして不幸な医事紛争がしばしば繰り返されてきた。これまで最も多い医療事故として扱われ、産科医として大きなストレスになっていたことは事実、この分野の医師不足の最大原因にもつながっていた。 その後「無過失補償制度」の道が開け、不毛の裁判闘争は終止符を打った。 母親・医師両者の苦悩をなんとか収めることになったわが国初の補償制度がスタートして2年間、129件が処理された。 どうにも防ぎ切れないケースはまだある。例えばワクチン接種事故もそのひとつだが、幸い今年度補償制度導入が検討される見

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