支払基金の痛々しい「ひとり相撲」
仮払金で自爆、再審査請求前置の法制化は無理
2011年11月15日号
「主文。1、本件控訴を棄却する。2、控訴費用は控訴人の負担とする。以上」
1審で一敗地にまみれた社会保険診療報酬支払基金が、「これは、審査・支払制度の根幹に関わる問題。社会に訴えていくために控訴する」と並々ならぬ執念を燃やして起こした診療報酬請求を巡る控訴審は、あっけなく幕が下りた。
連敗だ。1審で支払基金は「再審査を経ずして裁判に持ち込むことは許されない」という“再審査前置原則”を標榜して、原告たるクリニックの提訴の棄却を申し立てるも認められず、2審でも同様に一顧だにされなかった。その5日後、上告を断念する旨を発表した。
特筆すべき点は、支払基金側がまたしても墓穴を掘ったという事実である。
1回目の墓穴および訴訟の経緯は次頁の囲み記事をご参照いただきたいのだが、2回目の今回は異例の「仮払金」騒動だった。原審判決に不服だからこそ...
「主文。1、本件控訴を棄却する。2、控訴費用は控訴人の負担とする。以上」
1審で一敗地にまみれた社会保険診療報酬支払基金が、「これは、審査・支払制度の根幹に関わる問題。社会に訴えていくために控訴する」と並々ならぬ執念を燃やして起こした診療報酬請求を巡る控訴審は、あっけなく幕が下りた。
連敗だ。1審で支払基金は「再審査を経ずして裁判に持ち込むことは許されない」という“再審査前置原則”を標榜して、原告たるクリニックの提訴の棄却を申し立てるも認められず、2審でも同様に一顧だにされなかった。その5日後、上告を断念する旨を発表した。
特筆すべき点は、支払基金側がまたしても墓穴を掘ったという事実である。
1回目の墓穴および訴訟の経緯は次頁の囲み記事をご参照いただきたいのだが、2回目の今回は異例の「仮払金」騒動だった。原審判決に不服だからこそ控
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録