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新薬の市場環境を読む

「リピトール」特許満了後を予想する

第11回

バークレイズ・キャピタル証券株式調査部 関篤史

2011年11月15日号

 本年11月30日に特許満了を迎える史上最大の医薬品である、高脂血症治療剤「リピトール」は、医薬品市場のみならず株式市場を次の3つの理由から賑わせている。 ①リピトール後発品をランバクシーは発売できるのか ②仮に発売できた場合、ジェネリック間でシェアをどのように奪い合うのか ③リピトール後発品によって、競合品「クレストール」(アストラゼネカ)はどう影響を受けるか  である。本稿では、①と②について若干の整理及び当社見解を提示したい。タイトルの「新薬の市場環境」とは若干主旨が異なるが、新薬ライフサイクルの一環として捉えていただければ幸甚である。  米国では、最も早く後発品を申請した企業に対し半年間の独占販売権(ファースト・トゥ・ファイル=FTF)が与えられる。ランバクシーはFTFを独占的に保有している一方、09年2月に発動されたAIP(アプリケーション・イ...  本年11月30日に特許満了を迎える史上最大の医薬品である、高脂血症治療剤「リピトール」は、医薬品市場のみならず株式市場を次の3つの理由から賑わせている。 ①リピトール後発品をランバクシーは発売できるのか ②仮に発売できた場合、ジェネリック間でシェアをどのように奪い合うのか ③リピトール後発品によって、競合品「クレストール」(アストラゼネカ)はどう影響を受けるか  である。本稿では、①と②について若干の整理及び当社見解を提示したい。タイトルの「新薬の市場環境」とは若干主旨が異なるが、新薬ライフサイクルの一環として捉えていただければ幸甚である。  米国では、最も早く後発品を申請した企業に対し半年間の独占販売権(ファースト・トゥ・ファイル=FTF)が与えられる。ランバクシーはFTFを独占的に保有している一方、09年2月に発動されたAIP(アプリケーション・イン

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