医薬経済オンライン

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被災地の医療再生をめざす医師

石巻市で開業した診療所が帯びる使命

2011年11月15日号

 東北では、大震災以前から医師不足による医療崩壊が起こり、そのうえに大震災で医療機関が破壊され、人材も流出した結果、「医療崩壊」ではなく「医療壊滅」の状態となった地域も出た。  宮城県石巻市もそのひとつである。石巻市立病院と石巻夜間救急センターは壊滅した。また、石巻医師会に加入する76施設のうち8割が全壊や半壊の被害を受け、診療ができない状況が続いていた。  比較的被害の少なかった石巻赤十字病院は急性期患者で溢れ、満床状態となり、入院制限がされたほどである。当然、慢性期患者への手が回らない。石巻の医療は危機的な状態となった。  だが、この石巻に9月1日、〝新規〟開院した診療所がある。東京都文京区で10年から在宅医療専門クリニックを展開している武藤祐真医師の「祐ホームクリニック石巻」だ。なぜ、縁もゆかりもない地で、東京の医師が診療所を開いたのだろう...  東北では、大震災以前から医師不足による医療崩壊が起こり、そのうえに大震災で医療機関が破壊され、人材も流出した結果、「医療崩壊」ではなく「医療壊滅」の状態となった地域も出た。  宮城県石巻市もそのひとつである。石巻市立病院と石巻夜間救急センターは壊滅した。また、石巻医師会に加入する76施設のうち8割が全壊や半壊の被害を受け、診療ができない状況が続いていた。  比較的被害の少なかった石巻赤十字病院は急性期患者で溢れ、満床状態となり、入院制限がされたほどである。当然、慢性期患者への手が回らない。石巻の医療は危機的な状態となった。  だが、この石巻に9月1日、〝新規〟開院した診療所がある。東京都文京区で10年から在宅医療専門クリニックを展開している武藤祐真医師の「祐ホームクリニック石巻」だ。なぜ、縁もゆかりもない地で、東京の医師が診療所を開いたのだろうか

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