医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

一段と高まる先行きの不透明感

2011年11月15日号

 ギリシャ問題は一夜明けるごとに変化をみせている。足元では事態の推移に一喜一憂する状況が続くことになりそうだ。いずれにしても解決の方向に確実性が生まれるまでには時間がかかるとみられる。また、方向が明確になっても、世界景気への負の影響が完全に払拭されていくためには、相当に長い時間がかかると考えねばならない。解決に時間がかかることは、不安を引きずっていくことであり、マイナスの影響が膨らんでいくことは避けられない。  EU金融機関にはギリシャ国債を50%カットすることが強いられる。そのうえで銀行に義務付けられている中核的自己資本比率を従来の5%から来年6月末までに9%に引き上げることを決定した。これによってEU域内の銀行の資本不足は1064億ユーロになると試算されている。銀行各行は増資などの自己資本増強、資産売却などによる資産圧縮で実現し、公的支援を求...  ギリシャ問題は一夜明けるごとに変化をみせている。足元では事態の推移に一喜一憂する状況が続くことになりそうだ。いずれにしても解決の方向に確実性が生まれるまでには時間がかかるとみられる。また、方向が明確になっても、世界景気への負の影響が完全に払拭されていくためには、相当に長い時間がかかると考えねばならない。解決に時間がかかることは、不安を引きずっていくことであり、マイナスの影響が膨らんでいくことは避けられない。  EU金融機関にはギリシャ国債を50%カットすることが強いられる。そのうえで銀行に義務付けられている中核的自己資本比率を従来の5%から来年6月末までに9%に引き上げることを決定した。これによってEU域内の銀行の資本不足は1064億ユーロになると試算されている。銀行各行は増資などの自己資本増強、資産売却などによる資産圧縮で実現し、公的支援を求め

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