時流遡航
東日本大震災の深層を見つめて
第6回
ジャーナリスト 本田成親
2011年11月15日号
宮古市街を流れる閉伊川の河口周辺、さらには宮古湾最奥の津軽石一帯の被災状況も言葉には尽し難いものがあった。家屋類の被害はもちろんだが、宮古湾一帯の船の被害も大変なもので、津波によって陸上に打ち上げられ大破した漁船や貨物船の残骸が至る所に散乱していた。多数の廃船が一ヵ所に集められているところもあったが、それらを解体し、重油まみれの機関室やエンジン部を処理するだけでも、とてつもない費用と労力を要するに違いなかった。実際、破損したまま方々に横たわる船を集積場に移動するだけでも大仕事のようで、1〜2台の小型重機がどこか頼りなげに動いている有り様を見ていると、船体そのものの解体処理作業に手が着けられるのはまだずっと先だろうと思われた。
宮古市街を流れる閉伊川の河口周辺、さらには宮古湾最奥の津軽石一帯の被災状況も言葉には尽し難いものがあった。家屋類の被害はもちろんだが、宮古湾一帯の船の被害も大変なもので、津波によって陸上に打ち上げられ大破した漁船や貨物船の残骸が至る所に散乱していた。多数の廃船が一ヵ所に集められているところもあったが、それらを解体し、重油まみれの機関室やエンジン部を処理するだけでも、とてつもない費用と労力を要するに違いなかった。実際、破損したまま方々に横たわる船を集積場に移動するだけでも大仕事のようで、1〜2台の小型重機がどこか頼りなげに動いている有り様を見ていると、船体そのものの解体処理作業に手が着けられるのはまだずっと先だろうと思われた。
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