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この裁判、小沢さんの負けだ

2011年11月15日号

 「違法な捜査による調書に基づく起訴で、直ちに裁判を打ち切るべきだ」 民主党の小沢一郎元代表の公判が続いているが、冒頭の引用は10月6日に東京地裁で行われた初公判で小沢氏が述べた意見陳述の一部だ。私はこれを聞いた瞬間、「この裁判、小沢さんの負けだ」と思った。 なぜなら、まず東京第5検察審査会が強制起訴(政治資金規正法違反罪)の議決を公表した昨年10月4日に小沢氏が発表した「裁判の場で無実であることが必ず明らかになると確信している」というコメントと、今回の意見陳述が大きく矛盾するからだ。 「無実」というなら公判で徹底的に戦うべきだ。それを「裁判を打ち切るべきだ」と主張するのだから驚かされる。そもそも公判のスタートから打ち切りを求めるというのは、真実を明らかにする意思がまったくないということであり、それは裁判を愚弄し、国民をバカにしていることを意味...  「違法な捜査による調書に基づく起訴で、直ちに裁判を打ち切るべきだ」 民主党の小沢一郎元代表の公判が続いているが、冒頭の引用は10月6日に東京地裁で行われた初公判で小沢氏が述べた意見陳述の一部だ。私はこれを聞いた瞬間、「この裁判、小沢さんの負けだ」と思った。 なぜなら、まず東京第5検察審査会が強制起訴(政治資金規正法違反罪)の議決を公表した昨年10月4日に小沢氏が発表した「裁判の場で無実であることが必ず明らかになると確信している」というコメントと、今回の意見陳述が大きく矛盾するからだ。 「無実」というなら公判で徹底的に戦うべきだ。それを「裁判を打ち切るべきだ」と主張するのだから驚かされる。そもそも公判のスタートから打ち切りを求めるというのは、真実を明らかにする意思がまったくないということであり、それは裁判を愚弄し、国民をバカにしていることを意味す

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