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話題の焦点

「老化現象としてのがん」

2011年11月1日号

 日本は世界一のがん大国である。なぜか?世界一の長寿大国だからである。 長寿とがんの関連を、養老孟司氏はこう断言する。「医学がどれほど進歩しようとも、がんを老化現象と考える限り、この世からがん死はなくならない」。 30年以上も前、時のニクソン大統領は、20年以内の「がん撲滅宣戦布告」をした。巨大予算が注ぎ込まれたが、がん死者は逆に増加、あえなく敗北となった。 一部、がんを抑え込むテクニックは進歩したものの、進行がんにはほとんどお手上げ状態。 やむなく、がん医療の限界を悟り「がんになりにくいライフスタイル」を考える予防医学に研究方針を大転換せざるを得なくなった。 それによって、がん死者は減少に転じ、徹底した禁煙と高脂肪食の大幅改善が、がん制圧のカギとなった。がん死が宿命とあれば、がんの苦痛を味わわなくてすむ“天寿がん”を是非とも希望...  日本は世界一のがん大国である。なぜか?世界一の長寿大国だからである。 長寿とがんの関連を、養老孟司氏はこう断言する。「医学がどれほど進歩しようとも、がんを老化現象と考える限り、この世からがん死はなくならない」。 30年以上も前、時のニクソン大統領は、20年以内の「がん撲滅宣戦布告」をした。巨大予算が注ぎ込まれたが、がん死者は逆に増加、あえなく敗北となった。 一部、がんを抑え込むテクニックは進歩したものの、進行がんにはほとんどお手上げ状態。 やむなく、がん医療の限界を悟り「がんになりにくいライフスタイル」を考える予防医学に研究方針を大転換せざるを得なくなった。 それによって、がん死者は減少に転じ、徹底した禁煙と高脂肪食の大幅改善が、がん制圧のカギとなった。がん死が宿命とあれば、がんの苦痛を味わわなくてすむ“天寿がん”を是非とも希望した

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