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OBSERVER

西山孝之・柳韓大学保健医療行政科客員教授

2011年11月1日号

電子レセプト、「スルーコード」に見直しを ——レセプト電子化の現状について、どうご覧になりますか。 西山 電子化で確かに「紙の山」はなくなったかもしれないが、実態は紙レセプト時代と変わらない。例えば加算。時間外加算つきの手術について請求する際には、加算後の点数を最終行に記入することになっている。紙レセ時代の「手術がいくら、加算がいくらと逐一書き込んだら、書くほうも目視でチェックするほうも大変だから」という配慮からの省略ルールが、電子化されてもなお、残っている。ほかの加算も同様で、それは結果として、コードと点数が1対1で対応しないというデータ処理上の重大な不備をもたらした。さらに、個々の行為ごとの日付欄がなく、時系列にソートもできない。これでは分析も評価もできない。 薬は、同時に飲む薬の1日服用分を「1剤」として合計点数を記載する。一緒に飲んでひ... 電子レセプト、「スルーコード」に見直しを ——レセプト電子化の現状について、どうご覧になりますか。 西山 電子化で確かに「紙の山」はなくなったかもしれないが、実態は紙レセプト時代と変わらない。例えば加算。時間外加算つきの手術について請求する際には、加算後の点数を最終行に記入することになっている。紙レセ時代の「手術がいくら、加算がいくらと逐一書き込んだら、書くほうも目視でチェックするほうも大変だから」という配慮からの省略ルールが、電子化されてもなお、残っている。ほかの加算も同様で、それは結果として、コードと点数が1対1で対応しないというデータ処理上の重大な不備をもたらした。さらに、個々の行為ごとの日付欄がなく、時系列にソートもできない。これでは分析も評価もできない。 薬は、同時に飲む薬の1日服用分を「1剤」として合計点数を記載する。一緒に飲んでひと

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