「日医のシナリオ通り」の違和感
改定延期論は対財務省の“高等”戦術か
2011年11月1日号
半年ほど前の5月のことだ。
中央社会保険医療協議会総会で、日本医師会の鈴木邦彦常任理事がタイミングを計って手を挙げた。
「議論の前に問題提起したい」
12年度診療報酬改定に向けた検証・調査が議題になるときだった。口調はいつも以上に早口になる。
「震災は現在進行形なのに何事もなかったように調査を始めていいのか。厚生労働省、医療関係者は全身全霊を傾けて復興に当たるべきではないか」
東日本大震災からの復興を最優先し、改定の基礎資料となる「医療経済実態調査」(実調)や薬価調査は中止すべきと主張した。その主張の延長線上には、診療報酬・介護報酬の同時改定延期がある。
「何が言いたいのかまったく理解できない。被災地のデータへの配慮は必要だが、実調をやめろという意見には与しない」(健康保険組合連合会の白川修二専務理事)
中医協全体のトーンは白川氏...
半年ほど前の5月のことだ。
中央社会保険医療協議会総会で、日本医師会の鈴木邦彦常任理事がタイミングを計って手を挙げた。
「議論の前に問題提起したい」
12年度診療報酬改定に向けた検証・調査が議題になるときだった。口調はいつも以上に早口になる。
「震災は現在進行形なのに何事もなかったように調査を始めていいのか。厚生労働省、医療関係者は全身全霊を傾けて復興に当たるべきではないか」
東日本大震災からの復興を最優先し、改定の基礎資料となる「医療経済実態調査」(実調)や薬価調査は中止すべきと主張した。その主張の延長線上には、診療報酬・介護報酬の同時改定延期がある。
「何が言いたいのかまったく理解できない。被災地のデータへの配慮は必要だが、実調をやめろという意見には与しない」(健康保険組合連合会の白川修二専務理事)
中医協全体のトーンは白川氏の
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