医薬経済オンライン

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新薬の市場環境を読む

絶対優位で浸透する「ビクトーザ」

第10回

バークレイズ・キャピタル証券株式調査部 関篤史

2011年11月1日号

 当社SDI VONAの最新データ(米国の調査会社による処方薬動向)では、注射タイプの糖尿病治療薬におけるGLP1受容体作動薬のシェアの一層の拡大は示されていない。データでは、ノボノルディスク「ビクトーザ」(リラグルチド)のダイナミックシェア(ブランド薬にとって新規の患者、あるいはほかの治療薬からの切り替え患者の市場シェア)が約60%にとどまっていることも示された。必要なパックサイズの調整を行えば、金額シェアでは70%に近い可能性があるが、全世界でのピーク時売上高34億ドルというコンセンサスを下回る当社予想においては、投与量の構成比はすでに考慮に入れている。  当社のSDI VONAデータベースの最新の処方データでは、昨年のノボによるビクトーザの上市を受けて、注射タイプGLP1受容体作動薬クラスの米国におけるトレンドは力強く復活したが、直近では安...  当社SDI VONAの最新データ(米国の調査会社による処方薬動向)では、注射タイプの糖尿病治療薬におけるGLP1受容体作動薬のシェアの一層の拡大は示されていない。データでは、ノボノルディスク「ビクトーザ」(リラグルチド)のダイナミックシェア(ブランド薬にとって新規の患者、あるいはほかの治療薬からの切り替え患者の市場シェア)が約60%にとどまっていることも示された。必要なパックサイズの調整を行えば、金額シェアでは70%に近い可能性があるが、全世界でのピーク時売上高34億ドルというコンセンサスを下回る当社予想においては、投与量の構成比はすでに考慮に入れている。  当社のSDI VONAデータベースの最新の処方データでは、昨年のノボによるビクトーザの上市を受けて、注射タイプGLP1受容体作動薬クラスの米国におけるトレンドは力強く復活したが、直近では安定パ

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