医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

投稿

コーヒーは薬の「効果予測因子」

1日3杯以上で抗HCV陰性化改善

医療ジャーナリスト/珈琲研究家 岡希太郎

2011年11月1日号

 米国消化器学会発行のガストロエンテロロジー誌6月号に、「コーヒー飲用は、C型肝炎のペグインターフェロン+リバビリン(ペグ/リバ)の薬効発現と関係する」との論文が発表された。その内容(表)を、昨年のニューイングランド医学誌(Vol.362, p1292 ほか)に載った新薬「テラプレビル」(日本商品名=テラビック錠)の数字と比べてみると、コーヒーの効き目に遜色はない。 論文のアブストラクトに書かれた結論は、「1日に3杯以上のコーヒー飲用は、HCV(C型肝炎ウイルス)感染患者のペグ/リバ療法におけるウイルス陰性化改善の独立予測因子である」。この魅力的な論文を書いたのは、米国立衛生研究所(NIH)のC型肝炎治験グループである。相当に信頼できる内容と思われるが、日本の大メディアはほとんど取り上げていないので、本誌に打診してみた。まずは、コーヒーと肝炎の関係につい...  米国消化器学会発行のガストロエンテロロジー誌6月号に、「コーヒー飲用は、C型肝炎のペグインターフェロン+リバビリン(ペグ/リバ)の薬効発現と関係する」との論文が発表された。その内容(表)を、昨年のニューイングランド医学誌(Vol.362, p1292 ほか)に載った新薬「テラプレビル」(日本商品名=テラビック錠)の数字と比べてみると、コーヒーの効き目に遜色はない。 論文のアブストラクトに書かれた結論は、「1日に3杯以上のコーヒー飲用は、HCV(C型肝炎ウイルス)感染患者のペグ/リバ療法におけるウイルス陰性化改善の独立予測因子である」。この魅力的な論文を書いたのは、米国立衛生研究所(NIH)のC型肝炎治験グループである。相当に信頼できる内容と思われるが、日本の大メディアはほとんど取り上げていないので、本誌に打診してみた。まずは、コーヒーと肝炎の関係について、

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence