医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

眺望 医薬街道

患者負担は長期収載品を高めに設定せよ

近藤正觀

2011年11月1日号

 12年の診療報酬改定が佳境に近づく。12年度予算では医療費の自然増1兆1600億円を要求することが認められている。野田政権下では、診療報酬がプラス改定になると期待する声が大きい。ただ、最近の予算編成を見ていると、薬価引き下げ分が診療報酬に反映されず、国にそのまま財源として組み入れられており、額面通り、プラス改定となるかどうかは予断を許さない。 諸外国も医療費の財源を巡ってはさまざまな施策を打っているが、いずれも増大する医療費に頭を悩ませている。とくに薬剤費については給付に制限を設け、自己負担に多様な施策を展開している。 例えば、フランスは薬剤費の償還価格に薬剤グループのランク別格差を設けている償還払い制度がある。この薬剤は100%保険償還するが、別の軽度疾患用薬剤は100%個人負担となる。ドイツでは悪名高い参照価格制による薬剤費償還だ。後発品の価格レ...  12年の診療報酬改定が佳境に近づく。12年度予算では医療費の自然増1兆1600億円を要求することが認められている。野田政権下では、診療報酬がプラス改定になると期待する声が大きい。ただ、最近の予算編成を見ていると、薬価引き下げ分が診療報酬に反映されず、国にそのまま財源として組み入れられており、額面通り、プラス改定となるかどうかは予断を許さない。 諸外国も医療費の財源を巡ってはさまざまな施策を打っているが、いずれも増大する医療費に頭を悩ませている。とくに薬剤費については給付に制限を設け、自己負担に多様な施策を展開している。 例えば、フランスは薬剤費の償還価格に薬剤グループのランク別格差を設けている償還払い制度がある。この薬剤は100%保険償還するが、別の軽度疾患用薬剤は100%個人負担となる。ドイツでは悪名高い参照価格制による薬剤費償還だ。後発品の価格レベ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence