医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

名古屋が育んだ「業界パックマン」

興和テバ、大洋薬品買収で合弁解消

2011年10月15日号

 投資家向けの情報開示の一環とはいえ、自社のホームページのメニューに、「最近の買収」という一節を設けている企業はあまり見かけない。  イスラエルのテバファーマスーティカルのグローバル・サイトには、合戦で討ち取った敵の首級よろしく、同社が買い取りに成功した世界各地の製薬企業の名前が並ぶ。最近のそれは、独ラチオファーム、米セファロン、そして日本の大洋薬品工業である。不採算企業を買い漁って切り売りする再生ファンドの類ならともかく、買収企業の情報を並べたホームページなど、製造業ではそうそうお目に掛かれないのではないか。  テバが手掛けたM&Aのなかでも、ラチオと大洋薬品の併呑は、降って湧いたチャンスを逃さない、鵜の目鷹の目を象徴的に表している。前者は金融危機が招いた悲劇が、後者は不祥事がきっかけとなって、テバの外部成長を後押しする結果となった。も...  投資家向けの情報開示の一環とはいえ、自社のホームページのメニューに、「最近の買収」という一節を設けている企業はあまり見かけない。  イスラエルのテバファーマスーティカルのグローバル・サイトには、合戦で討ち取った敵の首級よろしく、同社が買い取りに成功した世界各地の製薬企業の名前が並ぶ。最近のそれは、独ラチオファーム、米セファロン、そして日本の大洋薬品工業である。不採算企業を買い漁って切り売りする再生ファンドの類ならともかく、買収企業の情報を並べたホームページなど、製造業ではそうそうお目に掛かれないのではないか。  テバが手掛けたM&Aのなかでも、ラチオと大洋薬品の併呑は、降って湧いたチャンスを逃さない、鵜の目鷹の目を象徴的に表している。前者は金融危機が招いた悲劇が、後者は不祥事がきっかけとなって、テバの外部成長を後押しする結果となった。もち

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence