日本成功の試金石は大洋の「テバ化」
遅くとも年末までに示すべき対日戦略
2011年10月15日号
「目的はパリ、目標はフランス軍」。未だに戦略の要諦として語り継がれるドイツ軍参謀本部の作戦指針に対して、「初め半年や1年の間はずいぶん暴れてご覧に入れる。然しながら……」と、甘い見通しで開戦を決意した日本海軍。
9月26日に発表された後発品世界最大手、テバファーマスーティカルによる興和テバの完全子会社化というニュースに接し、脳裏を横切ったのは70年前と変わらない、彼我の思考の差を前にした落胆だった。
15年度に国内シェア10%、売上高1000億円の確保を掲げて、対日市場の攻略機会を虎視眈々と窺っていたテバ。しかし08年11月に興和との合弁で興和テバを立ち上げた時点では、当事者を除いてほとんど見向きもされなかった。
翌09年12月に興和テバが大正薬品工業を手中に収めた際も、大正薬品自体が販社主体の当時業界6位という下位メー...
「目的はパリ、目標はフランス軍」。未だに戦略の要諦として語り継がれるドイツ軍参謀本部の作戦指針に対して、「初め半年や1年の間はずいぶん暴れてご覧に入れる。然しながら……」と、甘い見通しで開戦を決意した日本海軍。
9月26日に発表された後発品世界最大手、テバファーマスーティカルによる興和テバの完全子会社化というニュースに接し、脳裏を横切ったのは70年前と変わらない、彼我の思考の差を前にした落胆だった。
15年度に国内シェア10%、売上高1000億円の確保を掲げて、対日市場の攻略機会を虎視眈々と窺っていたテバ。しかし08年11月に興和との合弁で興和テバを立ち上げた時点では、当事者を除いてほとんど見向きもされなかった。
翌09年12月に興和テバが大正薬品工業を手中に収めた際も、大正薬品自体が販社主体の当時業界6位という下位メーカー
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