ラテン転々
アンデスの空中都市
No.17
三山喬
2011年10月15日号
早朝の澄み切った空気のなか、突如、眼前に現れた神秘的な光景に、女優・菅野美穂は息を呑み、気がつけば瞳から涙を溢れさせていた。 昨夜、テレビで見たひとコマである。日程を極限まで削り、ゲストが1、2泊で希望する観光地を訪れる「世界!弾丸トラベラー」。菅野美穂が選んだのはペルー・マチュピチュ遺跡への旅だった。 私自身、南米在住中、マチュピチュを訪ねたのは1回限りだが、目の前に遺跡が広がった瞬間にはやはり、感動に包まれた記憶がある。この国では、謎の地上絵があるナスカなども有名だが、なかには、事前の期待が膨らみ過ぎ、「いまいちだった」と不満を漏らす訪問者もいる(実際、映像で見たほうが素晴らしい観光地は少なくない)。その点、マチュピチュ遺跡に関しては、「期待はずれ」という言葉を聞いた試しがない。 昨夜の映像では少しわかりにくかったが、「空中都市」の異...
早朝の澄み切った空気のなか、突如、眼前に現れた神秘的な光景に、女優・菅野美穂は息を呑み、気がつけば瞳から涙を溢れさせていた。 昨夜、テレビで見たひとコマである。日程を極限まで削り、ゲストが1、2泊で希望する観光地を訪れる「世界!弾丸トラベラー」。菅野美穂が選んだのはペルー・マチュピチュ遺跡への旅だった。 私自身、南米在住中、マチュピチュを訪ねたのは1回限りだが、目の前に遺跡が広がった瞬間にはやはり、感動に包まれた記憶がある。この国では、謎の地上絵があるナスカなども有名だが、なかには、事前の期待が膨らみ過ぎ、「いまいちだった」と不満を漏らす訪問者もいる(実際、映像で見たほうが素晴らしい観光地は少なくない)。その点、マチュピチュ遺跡に関しては、「期待はずれ」という言葉を聞いた試しがない。 昨夜の映像では少しわかりにくかったが、「空中都市」の異名
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録