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OBSERVER

新川浩嗣・財務省主計局主計官

2011年10月1日号

診療報酬と薬価は本来「別物」 ——6月に政府・与党がまとめた社会保障と税の一体改革成案をどうみますか。 新川 長年の課題が成案になったことは大きい。これを実現していくことが大きな課題だ。社会保障費は公費ベースで15年に約3・8兆円増えると試算し、これを重点化・効率化で約1・2兆円減らしても、差し引きで約2・7兆円が必要と弾いている。消費税がいくらでも上げられる前提なら別だが、当面の方針は10年代半ばに10%。重点化・効率化がきちんとできなければ、充実化の部分の財源は出てこないことになる。 ——例えば、高額療養費制度の見直しと外来時に100円程度の上乗せをする受診時定額負担がセットになっています。 新川 そのように、充実化と重点化・効率化が対になっている個別の中身を同時に達成していくことが重要だ。 ——受診時定額負担については、社会保障審議会で反対論が根強く、... 診療報酬と薬価は本来「別物」 ——6月に政府・与党がまとめた社会保障と税の一体改革成案をどうみますか。 新川 長年の課題が成案になったことは大きい。これを実現していくことが大きな課題だ。社会保障費は公費ベースで15年に約3・8兆円増えると試算し、これを重点化・効率化で約1・2兆円減らしても、差し引きで約2・7兆円が必要と弾いている。消費税がいくらでも上げられる前提なら別だが、当面の方針は10年代半ばに10%。重点化・効率化がきちんとできなければ、充実化の部分の財源は出てこないことになる。 ——例えば、高額療養費制度の見直しと外来時に100円程度の上乗せをする受診時定額負担がセットになっています。 新川 そのように、充実化と重点化・効率化が対になっている個別の中身を同時に達成していくことが重要だ。 ——受診時定額負担については、社会保障審議会で反対論が根強く、厚生

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