医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

極端に「厚労シフト」敷く財務省

増税なければプラス改定なしが基本

2011年10月1日号

 野田佳彦内閣の本質は「財務省内閣」だ。9月2日の発足以来、野田首相は自民党など野党から度々そう揶揄される。野田首相の資質は別にして、東日本大震災の復興や福島第1原発の事故、そして税と社会保障の一体改革が重なり、とにかく「カネ」が必要になっているのだ。そのことが財務省の存在感を高めているのだろう。また、〝大物次官〟と呼ばれる勝栄二郎事務次官が、「強い」財務省をさらに演出している。  勝氏は、早くから次官候補と目されてきた人物で、勝海舟の曾孫(本人は全否定)だとの話が今でも流れている。野田首相が所信表明演説で用いた「正心誠意」という言葉は、実は勝海舟が説いたものだ。財務省政権との揶揄を野田首相は理解したうえで、この4文字を用いたのだろうか。  野田首相の心情はともかく、財務省は野田政権の間に「本気」で一体改革にメドをつける構えだ。つまり、消費税...  野田佳彦内閣の本質は「財務省内閣」だ。9月2日の発足以来、野田首相は自民党など野党から度々そう揶揄される。野田首相の資質は別にして、東日本大震災の復興や福島第1原発の事故、そして税と社会保障の一体改革が重なり、とにかく「カネ」が必要になっているのだ。そのことが財務省の存在感を高めているのだろう。また、〝大物次官〟と呼ばれる勝栄二郎事務次官が、「強い」財務省をさらに演出している。  勝氏は、早くから次官候補と目されてきた人物で、勝海舟の曾孫(本人は全否定)だとの話が今でも流れている。野田首相が所信表明演説で用いた「正心誠意」という言葉は、実は勝海舟が説いたものだ。財務省政権との揶揄を野田首相は理解したうえで、この4文字を用いたのだろうか。  野田首相の心情はともかく、財務省は野田政権の間に「本気」で一体改革にメドをつける構えだ。つまり、消費税の

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence