医薬経済オンライン

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「受診時定額負担」は保険料上げのテコ

保険者向けの演出、ほの見える一元化の必要性

2011年10月1日号

 1年前にお蔵入りとなったテーマ「高額療養費制度の給付拡充」が、社会保障審議会医療保険部会に戻ってきた。1年前は、2600億円という必要財源の工面を、国保、健保組合、協会けんぽなど保険者がタッグを組んで拒絶し、無惨にも打ち遣られたものだった。いや、正確には“拒絶”ではない。保険者側の「保険財政に影響を及ぼさないこと(=財政中立)」という条件がことのほか難題で、クリアできなかったのだ。  今回は、政府の「税・社会保障一体改革」を後ろ盾に、「受診時定額負担」というカバン(財源)付きでの再登場だ。外来受診にやって来た患者に薄く広く100円の定額負担を求め、それを財源に、①中低所得者向けの自己負担限度額の設定、②自己負担限度額の年間上限の新設──を実現しようというものである。  しかし、このカバン(受診時定額負担制度)、あまり評判がよろしくない。  ...  1年前にお蔵入りとなったテーマ「高額療養費制度の給付拡充」が、社会保障審議会医療保険部会に戻ってきた。1年前は、2600億円という必要財源の工面を、国保、健保組合、協会けんぽなど保険者がタッグを組んで拒絶し、無惨にも打ち遣られたものだった。いや、正確には“拒絶”ではない。保険者側の「保険財政に影響を及ぼさないこと(=財政中立)」という条件がことのほか難題で、クリアできなかったのだ。  今回は、政府の「税・社会保障一体改革」を後ろ盾に、「受診時定額負担」というカバン(財源)付きでの再登場だ。外来受診にやって来た患者に薄く広く100円の定額負担を求め、それを財源に、①中低所得者向けの自己負担限度額の設定、②自己負担限度額の年間上限の新設──を実現しようというものである。  しかし、このカバン(受診時定額負担制度)、あまり評判がよろしくない。  「

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