医薬経済オンライン

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「事業奪取」とベンチャー同士が対決

業務提携から一転、「顧客返せ」と提訴

2011年10月1日号

 「顧客の引き抜きだ」  「いや、違法行為ではない」  そんな争いがバイオベンチャー2社の間で起きている。  「引き抜きだ」と叫んでいるのは、神戸大学発のベンチャー企業「GMJ」(神戸市、阪井寛史社長)。自社の非臨床試験受託事業が、業務提携先に事業ごと顧客と受注案件を奪い獲られたとし、8月中旬、神戸地方裁判所に約4億円の損害賠償を求めて訴訟を起こした。  訴えられたのは、熊本大学発ベンチャーの「トランスジェニック」(熊本市、福永健司社長)。今年に入ってからGMJで非臨床試験受託事業を担っていた役員と従業員を雇用し、顧客である大手製薬企業からの業務も引き継いだ。  両社とも研究拠点を神戸に置き、非臨床試験の受託事業を扱っているということで、かつては相乗効果を期待し業務提携するほど良好な関係だった。それが、いつの間にか話がもつれて訴訟にまで発展。両...  「顧客の引き抜きだ」  「いや、違法行為ではない」  そんな争いがバイオベンチャー2社の間で起きている。  「引き抜きだ」と叫んでいるのは、神戸大学発のベンチャー企業「GMJ」(神戸市、阪井寛史社長)。自社の非臨床試験受託事業が、業務提携先に事業ごと顧客と受注案件を奪い獲られたとし、8月中旬、神戸地方裁判所に約4億円の損害賠償を求めて訴訟を起こした。  訴えられたのは、熊本大学発ベンチャーの「トランスジェニック」(熊本市、福永健司社長)。今年に入ってからGMJで非臨床試験受託事業を担っていた役員と従業員を雇用し、顧客である大手製薬企業からの業務も引き継いだ。  両社とも研究拠点を神戸に置き、非臨床試験の受託事業を扱っているということで、かつては相乗効果を期待し業務提携するほど良好な関係だった。それが、いつの間にか話がもつれて訴訟にまで発展。両社

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