キョーリンは今や「難しい会社」
内向き論理で突き進み、先行きに黄信号
2011年10月1日号
キョーリン製薬ホールディングスの「不遜」ぶりは、狭いヘルスケア業界では定説となりつつある。昨年9月に突如浮上した沢井製薬による経営統合提案を、自社株の望まない流出が発端だったとはいえ、けんもほろろに断った記憶は新しい。振り返れば、03年春に衆目を集めた帝人の医療医薬事業との経営統合構想も、主として「(当時の)杏林製薬側の頑なな態度が交渉破談の遠因になった」(帝人関係者)とされる。
連結売上高が11年3月期にようやく1000億円の大台に乗ったキョーリンが、今後も単独で成長していくにはどんなに多くの困難が伴うか、同社自身が一番わかっているはず。にもかかわらず、最初の求婚を袖にし、2度目は「新薬メーカーのプライドが許さなかった」(業界ウオッチャー)にせよ、後味の悪い退け方をした。
まさか、白馬に乗った王子がいつか現れるなどとは思っていないだろうが、...
キョーリン製薬ホールディングスの「不遜」ぶりは、狭いヘルスケア業界では定説となりつつある。昨年9月に突如浮上した沢井製薬による経営統合提案を、自社株の望まない流出が発端だったとはいえ、けんもほろろに断った記憶は新しい。振り返れば、03年春に衆目を集めた帝人の医療医薬事業との経営統合構想も、主として「(当時の)杏林製薬側の頑なな態度が交渉破談の遠因になった」(帝人関係者)とされる。
連結売上高が11年3月期にようやく1000億円の大台に乗ったキョーリンが、今後も単独で成長していくにはどんなに多くの困難が伴うか、同社自身が一番わかっているはず。にもかかわらず、最初の求婚を袖にし、2度目は「新薬メーカーのプライドが許さなかった」(業界ウオッチャー)にせよ、後味の悪い退け方をした。
まさか、白馬に乗った王子がいつか現れるなどとは思っていないだろうが、「難
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