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眺望「医薬街道」

本当に医師は過剰になるのか

近藤正觀

2011年10月1日号

 文部科学省が8月10日に開催した「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会(第8回)」で、これまでの論点を整理した素案が示された。 「私見」と前置きがある東京慈恵会医科大学の理事長・学長である栗原敏氏の報告によれば、近年は医師数が3500〜4000人ずつ毎年増加していたが、地域医療を担う医師や特定診療科の医師不足が顕在化し、国は08年から10年間の期限付きながら、医学部定員増を図り、11年の定員は8923人となったとしている。一方、医師の養成数に関しては18歳人口1000人に対する入学定員比率は11年で7.3人になり、この養成ペースでは医師数が充足した時点から、例えば定員を3000人とするなどの大幅な削減が必要になるとした。さらに、今後の患者予測による医療ニーズを考慮した場合、一時的には医療ニーズは増加して医師の負担は増えるがその後は患者が減少。今から入学定員を増やし...  文部科学省が8月10日に開催した「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会(第8回)」で、これまでの論点を整理した素案が示された。 「私見」と前置きがある東京慈恵会医科大学の理事長・学長である栗原敏氏の報告によれば、近年は医師数が3500〜4000人ずつ毎年増加していたが、地域医療を担う医師や特定診療科の医師不足が顕在化し、国は08年から10年間の期限付きながら、医学部定員増を図り、11年の定員は8923人となったとしている。一方、医師の養成数に関しては18歳人口1000人に対する入学定員比率は11年で7.3人になり、この養成ペースでは医師数が充足した時点から、例えば定員を3000人とするなどの大幅な削減が必要になるとした。さらに、今後の患者予測による医療ニーズを考慮した場合、一時的には医療ニーズは増加して医師の負担は増えるがその後は患者が減少。今から入学定員を増やして

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